2026年8月 「読む力」は「学ぶ力」
読書ノート
夏の甲子園が始まった8月中旬。
久しぶりに佐藤優氏の本を読んだ。
部下の育成のヒントになればと選んだ本。
『国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義』
佐藤優、NHK出版新書、2018年
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断片的にたくさんの知識や情報を溜め込んだ状態は「博識」。分かりやすくはクイズ王。
これに対して、<断片的な知識を相互に関連させて体系的な論やストーリーに組みあげ、生きることに活かしていくような学知> を「総合知」という。
AI時代を生き抜く極意は、この総合知をつくることである、というのが著者のメッセージ。
では、総合知が意味する「学知を生きることに活かす」とは、どういうことか。それは、自分の能力を他者のために使うことである。知識を自分のためだけでなく、他者のためにも使う。<他者を感化し、他者のなかにある肯定的な力を引き出し、他者の成長を手助けする>ような使い方である。
そのために必要な能力として、本書では以下の能力が挙げられている。
- 優れた学術書の読解を通じて、筋道を立てて物事を論理的に思考し表現する力
- 古典の読解を通じて、過去の出来事と現実の社会をアナロジカルに捉える力
- 小説や物語の読解を通じて、異なった時代や社会を生きる人間の状況や気持ちを想像して共感する力
すなわち、総合知をつくるうえで必要となる基本的な力は「読解力(読む力)」である、ということだ。
以下は「読む力」についての、本書からの引用。その昔、自分がお世話になった大学の先生も同じようなことを言っていた。
- 「書く力」「聞く力」「話す力」が「読む力」を超えることはありえない
- 読んで理解できないことは、書けないし、話せないし、聞いてもわからない
「読む力」は「学ぶ力」である。基本を疎かにしてはいけない。

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