投稿

勢古浩爾『自分がおじいさんになるということ』

イメージ
勢古浩爾『自分がおじいさんになるということ』 私の好きな勢古浩爾。勢古浩爾の著作を初めて読んだのは、確か大学生か大学院生のころであったように記憶している。それからおよそ20年ほど、著書が出れば読んでいるが、飽きることがない。 自分の中に芯を通すことの大切さを、毎回気付かせてくれる。 勢古節をまだ味わいたく、どうか元気に過ごして欲しい。 『自分がおじいさんになるということ』 勢古浩爾、草思社文庫、2023年 文庫 自分がおじいさんになるということ (草思社文庫 せ 1-8) 引用  以前はそれほど嫌悪感をもたなかったのに、コロナ禍以来、はげしく嫌悪するようになったのは、このわざとらしさ、つまり作為が嫌になったのだという気がする。  勢古さんの著書には、読みたくなる本の引用が多いことも特徴。以下は、個人的に今後チェックしたい本。  最近、あまり本を読まなくなってしまったが、もっと読書を楽しみたい。 『こんな写真を撮ってきた』 椎名誠、新日本出版社 こんな写真を撮ってきた 『天涯』 沢木耕太郎、集英社文庫 天涯 1 鳥は舞い 光は流れ (集英社文庫) 『街道をゆく』 司馬遼太郎、朝日文庫 街道をゆく1

自分の生き方を考えさせてくれる日記・2書

イメージ
自分の生き方を考えさせてくれる日記・2書 自分よりも厳しい立場であったり、辛い状況、特殊な状況を経験している人の日記からは学べることが多いように感じます。 自分の生き方や考え方を問い直すこともできる、日記を2書、紹介します。何かの参考になれば幸いです。 ①:『山谷崖っぷち日記』 大山志朗、角川文庫、2002年 山谷崖っぷち日記  「つまるところ、私は人生に向いていない人間なのだ」  会社勤めに挫折をし、建設作業員として山谷のいわゆるドヤ街で、たたみ一畳のベッドハウスに住み着き、そこでの日常を記した日記です。本書は絶望的な感情に支配されているわけではなく、著者の内省的で落ち着いた文体で山谷の生活、山谷で生きる人々の様子が淡々と綴られています。 同じような生き方はできないな、と思いつつも、非日常世界である「山谷」で生きる人々を観察した内容は、とても興味深いものがあります。また、私も"社会人"をそれなりに経験したうえで本書を久しぶりに読み直すと、著者の言葉にハッとさせられることが以前よりも多くなったようにも感じます。 本書は2000年に第九回開高健賞を受賞。現代の「方丈記」と選考委員から絶賛されたとのこと。 引用  私は、私に見合った生活に辿りついている。これには何の不足も過剰もなく、何の不満を抱くいわれもないのだ。  (中略)    どんなことがあっても、このような場所に辿りついた私の宿命に対し、絶対に悔恨なんかは抱いてやらないつもりだ。 ②:『波止場日記』 著:エリック・ホッファー、みすず書房、1971年 波止場日記??労働と思索 (始まりの本) 著者は1902年にニューヨークに生まれ、鉱山夫、農業労働者、港湾労働者として過ごしてきました。15歳まではほとんど盲目に近い状態であったらしく、視力をとり戻してからは、むさぼるように読書に耽ったとのことです。 本書は1958年6月から59年5月にかけての日記。毎日の労働と、著者の人間と世界への鋭い洞察にあふれる内容です。 学生時代にエリック・ホッファーを知り、当時は以下の一文などに憧れたものです。自分が満足するのに必要なものは何だろうかと、ふと思います。 引用  世間は私に対して何ら尽す義

圧倒的な努力量で成果を出す人から学ぶ・4書

イメージ
圧倒的な努力量で成果を出す人から学ぶ・4書 世の中で圧倒的な業績を残せる人は、常人と何が違うのか。能力が高いから、という点もあると思いますが、やはり投入している努力量に圧倒的な差があるからだと思います。 その点をしっかり認識しないといけません。人生は長いようで短いものです。限りある時間の中で自分の能力の限界に挑み続け、圧倒的な熱量で努力を続ける人から謙虚に学ぶ必要があります。 今回は圧倒的な努力を続ける方の姿勢を学べる本を4書、紹介します。何かの参考になれば幸いです。 ①:『人生の勝算』 著:前田裕二、幻冬舎文庫、2019年 人生の勝算 (幻冬舎文庫)  テレビ番組にもよく出演されている著者。落ち着いた表情と丁寧な語り口から、勝手ながら誠実な印象を持っておりました。  本書はそんな著者の半生が描かれています。物心ついたときから父親がいない中で、8歳のときに母親が亡くなり、そこから始まる兄との生活。  こんな試練を乗り越えてきた方なのか、と率直に驚きました。  社会人になってからは、外資系投資銀行への就職を経て、SHOWROOM株式会社の起業、起業後の奮闘記になっています。 著者の努力量に圧倒されると同時に、「頑張ること」とは何をすることなのか、という著者の考えにも触れることができ、自分の努力量が足りないことに気付かせてくれる、とても良い刺激を受けることができる本です。 引用  なぜ速く成長できるのか。  繰り返しですが、これもシンプルです。「頑張るから」です。投入努力量が、人より圧倒的に多いからです。 (中略)  投入量が多いので、過ごしている1週間の密度は、3週間ぐらいの濃さになっていると思います。 ②:『自衛隊失格』 伊藤祐靖、新潮社、2018年 自衛隊失格?私が「特殊部隊」を去った理由?(新潮文庫)  日本体育大学から海上自衛隊へ入隊。その後に防衛大学の教官、特殊部隊の創設およびその教官を担い、42歳のときに退官するまでの著者の半生を描いた本書。  スポーツに明け暮れた学生時代であったため、中学2年の学習レベルで止まってしまっていた著者。そこから幹部候補生になるための猛勉強の様子や、防衛大学の教官時代の熱いメッセージ。読み応えがあります。  常に自

研究者の世界を知る・新書3選

イメージ
研究者の世界を知る・新書3選 研究者の仕事は何か。それは研究の成果を論文にまとめること。 当然、その論文は世界初の成果になっている必要があります。世間では自分の好きな研究をしている、どこか浮世離れしたイメージがあるかもしれませんが、 現実には世界中にいるライバル研究者よりも速く成果をまとめるためにシビアな競争を行っています。 また、日本の大学の研究環境は、欧米や中国のそれと比べて大変に厳しい状況を強いられていると言われます。 そんな普段目にすることのない、研究者の世界の一端を知ることのできる新書3冊を紹介します。 ①:『バッタを倒しにアフリカへ』 著:前野ウルド浩太郎、光文社新書、2017年 バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書) 昆虫学者としての成果を出すべく、バッタの研究のために西アフリカのモーリタニアで悪戦苦闘する若き研究者の記録。現地の研究所の人々とのどこかコミカルで、心温まるやり取りや、アフリカという厳しい環境で様々な問題に直面する中で 研究を継続する著者のたくましさに圧倒されます。 将来を保証されていない研究者の厳しい世界も垣間見ることができます。 著者がアフリカで苦労してきた数々のエピソードを経て、最終版にある、帰国後にのぞんだ京都大学・白眉プロジェクトの面接の様子は、著者の気持ちに共感して胸を熱くするものがありました。 純粋に読み物として面白いです。また、アフリカの広大な大地を撮影した写真も美しく、とても楽しい読書時間を過ごせます。 引用  夢を追うのは代償が伴うので心臓に悪いけど、叶ったときの喜びは病みつきになってしまう。叶う、叶わないは置いておいて、夢を持つと、喜びや楽しみが増えて、気分よく努力ができる。  (中略)  夢の数だけ喜びは増えるから、大小構わず夢探しの毎日だ。 ②:『スーパーコンピューターを20万円で創る』 伊藤智義、集英社新書、2007年 スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書) 制約が多い状況下で知恵を絞り、自分で道具を作って課題を解決する話が個人的に好きです。 本書は、ある天文分野の研究チームの研究を進めるために、天文分野専用のスーパーコンピューターを、コンピュータの専門家ではない著者が創り

人生に効く丸山健二の本・4選

イメージ
人生に効く丸山健二の本・4選 丸山健二の言葉は美しく、力強い。 弱気になっているとき、落ち込んでいるときに、丸山健二のエッセイに綴られた言葉に助けられることがあります。 いい加減で不真面目な生き方をしているときに、丸山健二の言葉に触れると、己の未熟さを恥じ入ることがあります。 私の本棚にある丸山健二の本のうち、個人的に好きなエッセイを紹介します。 著者紹介:丸山健二 1943年生まれ。1966年「夏の流れ」で文学界新人賞、芥川賞を受賞。23歳での芥川賞受賞は当時の最年少記録であった。その最年少記録は2003年の綿谷りさ氏の受賞まで続いた。 ①:『生きるなんて』 朝日新聞社, 2005年 生きるなんて (朝日文庫 ま 3-3) この本は何度か読んでいますが、そのたびに、自身の生き方を考えさせられます。 生き方を語る平易で無駄のない著者の言葉は、ストレートに私に届きます。 人生を他人や組織に支配されず、自立して生きていくことを、なかなか実践できない私の弱さを、いつも本書から指摘されている気がします。。 文章は平易です。落ち着いた文体の奥に潜む丸山健二の熱いメッセージは、人生の壁に直面した方や、過去にそういった経験をして挫折した方の心に響く内容があると思います。(個人的には中学生の息子にも読んでもらいたい内容です) 引用  楽な方へ、より楽な方へと向かう道の行き着く先はどこでしょうか。  何ひとつ努力せず、ただの一度も単身で闘おうとせず、現実とは最小限の接点しか持ちたがらない、そんな後ろ向きな人生に、果たしてどんな意味があるというのでしょうか。  (中略)  宝の山である潜在能力をまったく引き出そうとせず、それどころか目もくれず、抜け目のない他者によって次から次へと眼前に差し出される高価な玩具に没頭し、安価なイメージと戯れ、時間を空費するばかりの道を、一体どこまで、何歳になるまで、歩むことができると考えているのでしょうか。 ②:『人生なんてくそくらえ』 朝日新聞社, 2012年 人生なんてくそくらえ (朝日文庫) 丸山健二の写真も楽しめる本書。たまに写真を見たくて本書を開くことがあります。 写真の切り口も興味深く、写真に添えられた文とあわせて、とて

9月1日 天気荒れる

 <今日の日記> 天気がコロコロ変わる一日。 <SHR> クラブの練習場に行ったものの、雷雨で練習が中止になったとのこと。お疲れ様でした。 <TSH> 傘が壊れた(壊した?)ため、ずぶ濡れになったそうです。テニスの日。 <MNR> お誕生日おめでとう! テニスの日。

8月28日 1週間の始まり

 <今日の日記> 爽やかな天気。 とりあえず皆、最悪の状態は脱した。 <SHR> 本人が懸念していた通り、涼しい中でプールがあったそう。 お疲れ様でした。 <TSH> 今日はオンライン授業。 明日は行けると良いね。 <MNR> こちらもオンライン授業。 明日は行けるかな?